感動(かんどう)でひとつになろう!
- 公開日
- 2021/09/08
- 更新日
- 2021/09/08
校長講話
皆さんは、東京オリンピックでこんな出来事があったことを知っていますか?
陸上男子800mの準決勝のレースでした。ロンドン五輪 銀メダリストのニジェル・アモス選手とアイザイア・ジュエット選手がぶつかって二人とも転んでしまいました。
皆さんだったら、転んでしまったときにどうしますか?
「すぐに起き上がって、走り出す」「もう走るのをやめる」という人がいると思います。
さて、その後二人はどうしたかというと、こんなふうに二人で握手をしました。そして二人で声を掛け合って、一緒にゴールをしました。
先生は、この場面を偶然TVで観てとっても心が温かくなりました。今日はそのことについて皆さんにお話をしたいと思います。
テレビの中では聞こえませんでしたが、その後のインタビューで、転んだ二人の選手が握手をして一緒に走り始めたときに、ジュエット選手が、アモス選手に声をかけました。
皆さんは、どんなことを言ったと思いますか?ちょっと考えてみてください。
ちょっと聞いてみたいと思います。6年生で誰か発表してくれませんか?
なるほど、それも心が温かくなるいい言葉ですね。では、その時にかけた言葉は、「一緒に行こう」「ゴールをしよう」という言葉でした。
アモス選手はその言葉を聞いて、握手をして一緒に走り出しました。その時の言葉はアモス選手にとってどんな言葉だったのでしょう?
きっと、「もう無理だ」「やめよう」と思っていた気持ちを切り替えさせてくれる、魔法の言葉になったのではないかと思います。
東部小でも10月に運動会がありますね。一生懸命走っていると、ぶつかってしまうことはよくあります。また間違えてしまうこともあります。
でもその「失敗」や「間違い」のことを相手にいっても、もうやり直せません。自分の失敗や間違いを言われるのは、悲しい気持ちになります。
それよりも「もう一度やってみようかな」「一緒にやってみようかな」と思えるような魔法の言葉を相手に伝えて、笑顔で終われる運動会にして欲しいと思います。東部小の皆さんには、こんな魔法の言葉を相手にかけられる人になって欲しいなぁと思います。
今回のオリンピックでは「United by Emotion(感動で私たちは一つになる)」をモットーにしていました。まさに感動で一つになった瞬間だったと思います。東部小の運動会も、たくさんの感動が生まれて一つになれるといいなぁと思います。